こんにちは、駅員妻です
少し前からNISAが恒久化・無期限化するのではないか?と時々ニュースになっていましたが、ついに恒久化・無期限化へ具体的に進み始めたことがわかりました。
このニュースを調べていくとともに、NISA促進企業への優遇措置についても調べてみました!
政府は庶民の投資を促進することで何を目指しているんでしょうか?
NISA恒久化・非課税期間の無期限化
政府は、資産所得倍増プランの最終案をまとめたことがわかりました。
NISAの恒久化と非課税期間の無期限化です。
NISA(少額投資非課税制度)について、今後5年間で口座数を3400万、投資額を56兆円に、それぞれ倍増させることをめざす。制度の恒久化や、非課税で金融商品を保有できる期間の無期限化も盛り込まれる。
引用元:Yahoo!ニュース
参考までに、2022年6月時点でのNISA口座数は約1703万口座(うち、つみたてNISAは約638万口座)となっています。そして約28兆円が投資されています。(金融庁調べ)
非課税期間の無期限化について、つみたてNISAは2042年までが非課税での投資可能期間とされているため、これから成人となっていく世代にとっては、投資可能期間が20年未満となってしまい不公平であると考えられていました。
そこで世代間による不公平をなくす目的で、非課税期間の無期限化を目指すという方針となったようです。
投資上限額も引き上げ
NISAの恒久化・非課税期間無期限化と合わせて、年間の投資上限額の引き上げも盛り込まれることとなったようですが、具体的な金額についてはまだ決まっていないようです。
企業へのNISA奨励金支給
NISAを推し進める政策は、これだけにはとどまりません。
従業員へNISAの奨励金を支給や支給額の増額を行った場合、企業に対して法人税の優遇をするなどの措置をとるという方針もあきらかになりました。
従業員の福利厚生のために少額投資非課税制度(NISA)の奨励金を支給する企業を支援するため、支給を始めたり、支給額を増やしたりした場合に法人税を優遇することを企業に周知する方針を固めた。
引用元:Yahoo!ニュース
給料に上乗せしてNISA奨励金を従業員へ支給した場合、所得税などが増額になるということになります。
NISAへの投資が行わえる環境になったとしても手取り額が減るということになってしまえば、将来の備えのための貯蓄はできるけれども、今の生活は良くならない、むしろ悪化するという状態になってしまいます。
たとえば、従業員へのNISA奨励金は非課税とするなどの対策が必要となりますが、奨励金がNISAへの投資へ使われていない場合はどうするのかという課題も残ります。
政府は何を目指しているのか?
このニュースをみて、皆さんはどう考えましたか?
非課税で長期的に資産運用が可能となるので、資産運用で資産形成をしたいと考えていた人にとって、とても魅力的にみえます。
20年間を超えて資産運用ができるのは、老後資金を作りたい私にとっても魅力的に感じました。
しかし、このように政府が個人での資産形成を促進したいのは、年金だけでは老後生活の資金を十分に賄えないからではないかと思いました。
「上限額も非課税期間もこれだけ与えるのだから、年金は当てにしないでね」と言われているように感じました。
金融所得課税強化の可能性も…
政府が目指すゴールのひとつに金融所得課税強化があるのではないかと思います。
先日ちらっと、金融所得増税というニュースも目にしました。
金融所得課税とは、株式の譲渡益や配当など、金融商品から得られた所得に対する課税のこと。税率は所得額にかかわらず一律20%(復興特別所得税込みで20.315%)となっている。そのため、金融資産を多く保有する人ほど所得税負担率が低くなり、その分岐点となるのが金融所得金額1億円とされている。
引用元:Yahoo!ニュース
現在の金融所得への税率は一律20.315%となっていますが、税率を金融所得に応じて引き上げていくということを示唆しているのです。
リンク先には金融所得増税へ賛成・反対のアンケートがありましたが、賛成が反対を上回っていて「富裕層を優遇すべきでない」「一律は不公平」という意見がありました。
個人的な意見としては、金融所得増税は「反対」です。
私のような一般庶民は起業家などにならなければ、年収にはある程度の上限があります。
しかし資産を増やすために日々こつこつと投資を行ったのに、所得税の累進課税のように資産額に応じて税率が高くなるのでは、倹約して頑張ってきたのは何だったんだろうと思ってしまいます。
「資産所得倍増」よりも「所得倍増」を優先してほしい
資産所得倍増について、NISAなどへの資産形成に十分なお金を回すことができる人にとってはさらに自分の資産を増やせるチャンスなので喜ばしいことです。
しかし、資産運用へお金を回す余裕がない人もいます。
投資上限金額や非課税期間が増えたとしても、資産運用へ回せるお金が増えないことには、「富める者はさらに富み、貧しき者はさらに貧しく」となってしまうだけなのではないかと思ってしまいます。
リスクがあることも理解する
NISAは銀行預金とは異なり元本割れのリスクがあることも理解しましょう。
例えば、100万円投資した場合、投資した金融商品が80万円へ目減りして、数十年後も80万円のままという可能性もゼロではありません。
NISAの良いところばかり押されていて、リスクがあるということを忘れてしまい、必ず資産が増えるという前提で始める人が増えてはいけないと思います。
リスクを理解した上で、自身の収入等とのバランスを取り、無理のない範囲で始めていきたいですね。
まとめ
いかがでしょうか?
NISAを活用して資産形成を図ってほしいという政府の思いがひしひしと伝わってくる内容でしたね。
私たちはこのニュースを見て、喜ぶべきなのでしょうか…
皆さんはどのように考えましたか?ぜひご意見をお聞かせください!
それでは、また次回お会いしましょうー!
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